第2回PhotoCafe主催フォトコンテスト『心をとめた1枚』審査結果発表

お待たせしました、第2回PhotoCafe主催フォトコンテスト『心をとめた1枚』の結果を発表します。
まず今回も多数の方にご参加いただきましたことをこの場を借りて心より感謝申し上げます。
さて今回集まった計95作品につきまして2012年12月13日に5名の審査員が作品一つずつに向き合いながら意見を交換し合いました。
総評しますと今回も力作揃いではあったのですが「他者には出会えなかったけれど自分だけにしか出会えなかった光景」を見たかったという率直な意見がありました。つまり”1枚の作品として力のあるもの”がなく残念ながらグランプリに輝く作品はありませんでした。
そんな中でも今回はフィルムカメラで撮影された作品が多かったことが印象に残りました。デジタルのように何回もシャッターを切ったのではなく、フィルムで大切に撮られた1枚はとても印象的でした。またスマートフォンで撮られた作品が多かったことも報告しておきます。
デジタル作品について一言申し上げますと得てして(撮影後に)作り込む作業が出来てしまうため、それが良い面に働く場合と逆にあざとく見えてしまう場合があるのも事実です。そのため撮影した瞬間に本当に心に残ったのかどうか、結局は観る側にその判断を委ねることになる訳ですが、作り込みすぎてしまうことによってそれが仇となるケースもあるのではないかとの意見もありました。
当然自分の見方と他人の見方は違いがあるでしょうし選ぶということも非常に難しいものです。そうした中でも改めて申し上げますが、それぞれの作品から伝わってくるものはたくさんありました。
今回は準グランプリが1作品、審査員賞が5作品、入選が2作品となり計8作品が選ばれました。
入賞されなかった作品の中には惜しくも選から漏れたものもあります。
今後もコンテスト開催しますので次の機会も奮ってご参加ください。
-審査員一同-

それでは発表します!

◎準グランプリ 小栗千晴さん 『家路の刻(とき)』
撮影機材:Nikon P300
審査員のコメント:構図が絵画的でありながら人の描写がリアル。一見ごちゃごちゃしているようでありながら纏まりがある。この時間帯で出会った素晴らしさ、それを見逃さなかった、影によって奥行きも出ている。まさに心をとめた一瞬である。写真を撮ってそれを選ぶ目も評価したい。

・審査員賞 三島吉人さん 『モノクロ映画』
撮影機材:iPhone
審査員のコメント:一枚の世界観が素晴らしい。この瞬間から様々な物語を想像できる。

・審査員賞 谷藤千恵子さん 『カーテンコール』
撮影機材:LUMIX GF1
審査員のコメント:靴の質感の部分と構図の切り取り方にリズム感がある。足下というのは意外に見ない構図。何か始まりそうな感じがする。

・審査員賞 和田秀幸さん 『色づく街』
撮影機材:MAMIYA RZ67
審査員のコメント:何気ない街の風景に光と優しさを感じる。この感性で撮り続けて欲しい。

・審査員賞 小杉浩子さん 『チョークに憧れたこんな時が私にもありました。夏野菜・・・。』
撮影機材:CanonEOSKISSX5
審査員のコメント:可愛らしくてノスタルジーを感じるとても素敵な作品。

・審査員賞 和久田美保さん 『見上げてごらん』
撮影機材:iPhone
審査員のコメント:シルエットの美しさ、空の色彩が綺麗。インパクトがある。

・入賞 玉利有仁人さん 『散歩しながら・・・』
撮影機材:CanonEOS5D組写真
審査員のコメント:組写真で良かった面とそうでない面があり、組写真で薄まってしまう部分もあった。特に唇の写真は単独なら上位入賞も狙えたと思う。

・入賞 大屋直弘さん 『初夏の庭』
撮影機材:CanonEOS5D ヘクトール125mm
審査員のコメント:風を感じ、和の静謐さ、サウンドを感じる。見ていて気持ちが良い。隙がない。

入賞された皆さん、おめでとうございます!
尚、入賞作品は、2013年1月2日(水)〜1月13日(日)まで、ギャラリーバラージに展示します。皆様この機会に是非足をお運びください。

※応募者の皆様には個別に作品の返却方法についてご連絡致します。

審査員のご紹介(敬称略)
市原拓
1958年浜松市三方原町生まれ。浜松で高校卒業後、名古屋で大学、写真専門学校を経る。
1982年東京麻布スタジオでアシスタント経験後、ニューヨーク帰りのカメラマン助手として過ごす。その後フリーに。5年後、名古屋のコマーシャルスタジオでチーフカメラマンとして勤務。
1994年故郷浜松に戻り、スタジオホットラインに入る。
2005年フリーカメラマンとして、スタジオフラッグを設立。東区半田山にスタジオ、冨塚町にはアトリエを置く。
今年12月下旬に浜松PhotoCafeにて個展開催中(会期:2012年12月16日(日)〜 28日(金))。現在、フォトグラファー、フォトデレクターとして活動中。

小林久人
個展・グループ展多数開催やUSTREAMで「音楽と写真」と言う番組も放送し多方面にわたり精力的に活動中。
HP http://www.coba-p.com
ブログ http://ameblo.jp/photo-style/
Facebook http://https://www.facebook.com/coba1971
USTREAM http://www.ustream.tv/channel/music-photo
【Artist’s statement】
美しいと思う風景の中で何に感動し、何を表現したいのかをイメージして撮影することを心がけている。
自然界では朝陽や夕陽、雨上がり直後などの劇的に天候が変化する風景に魅了される。 自然と対峙すること
で写真家として表現しなければならない被写体に出会ったときに喜びを感じ、それをどう表現するかが自分
にとって最も関心がある。人工物がある場合その主役を活かすために脇役をどのように演出するかに注力する。
また長時間露光での表現や、満月の月あかりを利用した人間の目では見られない世界にも興味がある。
自分のもつ本質的な写真をどのように表現するかを課題に作品制作を続けていきたい。

斉藤哲哉
1972生まれ
浜松市北区細江町にあるカメラの太陽堂の二代目です。
7年前、店舗を改装してミニスタジオを作りました。
いつも、優しく暖かみのある写真が撮れればいいなぁっと心がけています。

榑林武俊
1980年静岡県に生まれる。実家は父の代からの町の写真屋さんで、幼少からカメラを玩具代わりに育つ。
専門学校時代から本格的に写真を学び始め、卒業後にイスラエルへ戦場取材に行くなど、一時は報道写真家を志すが、帰国後コマーシャル撮影の面白さに目覚め方向転換。
現在はフリーランスとして活動。コマーシャル、取材、ブライダルなどを撮影。2006年より浜松市のデザイン専門学校ルネサンス・アカデミーに非常勤講師として勤務。

上記4名の審査員とPhotoCafe代表内山の計5名で審査会を行いました。  


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