第1回フォトコンテスト『私の美しいモノ』審査結果発表

第1回PhotoCafe主催フォトコンテスト『私の美しいモノ』審査結果発表

大変お待たせしました、第1回PhotoCafe主催フォトコンテスト『私の美しいモノ』の結果をお知らせします。
先に、今回のコンテストを開催するにあたり、果たしてどれくらいの作品が集まるだろう?と不安もあったのですが、蓋を開けてみれば、なんと136もの作品が集まり驚いたのが正直な感想です。
12月15日に5名の審査員が一つ一つの作品に真剣に向き合い意見を述べ合いました。写真とは光を捉えるものです。多くの作品からその一瞬を撮ろうと思ったときの気持ちが伝わってきましたし、その前後の時間の流れ方を想像してみたり、自分の知らない不思議な世界に連れて行ってくれたり、思わず微笑んでしまったり、濃密で素晴らしい時間となりました。
審査は力作揃いで難航しました。そしてグランプリ、準グランプリ、審査員賞と入選作品を合わせて12作品を選びました。
入賞されなかった作品の中には惜しくも選から漏れたものもあります。その理由はもちろん一つではありませんが、何か足りないものがあるとすれば、それはその写真を撮ろうと思った時の気持ちが作品を上回ってしまったのではないかと感じられることがありました。恐らく撮影者本人はその時の気持ちを含めてご自分の作品を観て、感動したから応募いただいたのだと思います。審査中も「惜しい」「この前後を観たい」といった声があがりました。写真とはそれだけ奥が深いものです。その一瞬に巡り会うには技術だけではなく感性、そして運も必要でしょう。
今回のコンテストにこれほど多くの作品が寄せられたことに改めてこの場を借りて感謝申し上げます。そして多くの作品を拝見できたことに率直に喜びを感じました。有り難うございました。今後もコンテストを続けて参りますので次の機会も是非奮ってご参加ください。
-審査員一同-

それでは発表します!

◎グランプリ 小松恵さん 『そう、私は泣くんです。』
撮影機材:Mamiya C220(二眼レフ)で撮られた9枚の作品による組写真
審査時のコメント:音が聞こえそう。引き込まれる。世界観がある。組写真による表現力が素晴らしい!セレクト力がある。
満場一致でグランプリに決定しました!

○準グランプリ 久野浩子さん 『角』
撮影機材:Nikon FM3A(フィルム一眼レフカメラ)
審査時のコメント:現実の写真から違う世界へ連れて行ってくれる。連想させる写真である。角砂糖に見えて面白い。可愛い。他の作品も見てみたい。

○準グランプリ 河合竜彦さん 『nostalgic』
撮影機材:NikonD7000(デジタル一眼レフカメラ)
審査時のコメント:空気感を出している。写真というのはあるがままじゃなくてその空気感が大切それが写っている。温かみが感じられる。美しい日常が見えてきそう。

・審査員賞 三島吉人さん 『イエローイズビューティフル』
撮影機材:デジタル一眼レフカメラ
審査時のコメント:花の軟らかさというよりも、メタリックで金属な印象が迫力を出している。

・審査員賞 大屋直弘さん 『日光浴』
撮影機材:デジタル一眼レフカメラ
審査時のコメント:野良猫をこの距離で、この構図、表情、完璧です。

・審査員賞 山田千晴さん 『紅(べに)』
撮影機材:コンパクトデジタルカメラ
審査時のコメント:青白い寂しい雰囲気の中、赤い花の着目点と日常で見落としやすい風景を上手く捉えています。

・審査員賞 高塚啓代さん 『ひかりの演出』
撮影機材:デジタル一眼レフカメラ
審査時のコメント:女性らしい優しさと儚さがとても印象的な作品です。

・入賞 村松潔人さん 『シャボン玉の中の親子』
撮影機材:デジタル一眼レフカメラ
審査時のコメント:写真とは見つめるもので、ぱっと見ではないということを教えてくれる写真。

・入賞 和久田美保さん 『まなざし』
撮影機材:デジタル一眼レフカメラ
審査時のコメント:見る側の人がそれぞれの思いにさせてくれる写真。一つの言葉では言い表せられない。

・入賞 宮下はるみさん 『美しさへの扉』
撮影機材:フィルム一眼レフカメラによる多重露光作品
審査時のコメント:懐かしさを感じる。大胆で面白い。フィルムによる多重露光で構図の組み合わせがぴたりと合っているのは想像力が素晴らしい。

・入賞 匂坂絢美さん 『日曜日の海』
撮影機材:コンパクトデジタルレフカメラ
審査時のコメント:構図、シルエット、コントラスト、光(海に注ぐ光)、地球に降り注ぐ光を感じさせてくれる。劇場のスクリーンを見ているような気にさせてくれる。

・入賞 高木晴菜さん 『おとと』
撮影機材:デジタル一眼レフカメラ
審査時のコメント:かわいい、色が綺麗、ほっぺたが好き、写真の技術やテクニックではなく、そうしたものを無にした面白さが感じられる。

入賞された皆さん、おめでとうございます!
尚、入賞作品は、来年1月2日(月)〜1月15日(日)まで、ギャラリーバラージに展示します。皆様この機会に是非足をお運びください。

※年始の営業は改めて当ブログでご案内しますが、1月2日(月)と3日(火)は営業し、営業時間は12:00〜17:00までとなります。代わりに1月4日(水)、5日(木)はお休みをいただきます。

※改めて今回多数の方にコンテストにご応募いただきましたことをこの場を借りて御礼申し上げます。尚、応募者の皆様には個別に作品の返却方法についてご連絡致します。

審査員のご紹介(敬称略)
市原拓
1958年浜松市三方原町生まれ。浜松で高校卒業後、名古屋で大学、写真専門学校を経る。
1982年東京麻布スタジオでアシスタント経験後、ニューヨーク帰りのカメラマン助手として過ごす。その後フリーに。5年後、名古屋のコマーシャルスタジオでチーフカメラマンとして勤務。
1994年故郷浜松に戻り、スタジオホットラインに入る。
2005年フリーカメラマンとして、スタジオフラッグを設立。東区半田山にスタジオ、冨塚町にはアトリエを置く。
今年9月にフォトカフェにて個展開催。 現在、フォトグラファー、フォトデレクターとして活動中。

小林久人
SNAP-SHOT契約作家として活動中
SNAP-SHOTオンライン公募レビュアー
個展・グループ展多数
ブログ http://ameblo.jp/photo-style/
twitter http://twitter.com/Coba_P
Facebook http://www.facebook.com/kobayashi.hisato
【Artist’s statement】
美しいと思う風景の中で何に感動し、何を表現したいのかをイメージして撮影することを心がけている。自然界では朝陽や夕陽、雨上がり直後などの劇的に天候が変化する風景に魅了される。 自然と対峙することで写真家として表現しなければならない被写体に出会ったときに喜びを感じ、それをどう表現するかが自分にとって最も関心がある。
 人工物がある場合その主役を活かすために脇役をどのように演出するかに注力する。また長時間露光での表現や、満月の月あかりを利用した人間の目では見られない世界にも興味がある。自分のもつ本質的な写真をどのように表現するかを課題に作品制作を続けていきたい。

斉藤哲哉
1972生まれ
浜松市北区細江町にある、カメラの太陽堂の二代目です。
6年前、店舗を改装してミニスタジオを作りました。
趣味で風景を撮っています。
いつも、優しく暖かみのある写真が撮れればいいなぁっと、心がけています。

榑林武俊
1980年静岡県に生まれる。実家は父の代からの町の写真屋さんで、幼少からカメラを玩具代わりに育つ。
専門学校時代から本格的に写真を学び始め、卒業後にイスラエルへ戦場取材に行くなど、一時は報道写真家を志すが、帰国後コマーシャル撮影の面白さに目覚め方向転換。
現在はフリーランスとして活動。コマーシャル、取材、ブライダルなどを撮影。2006年より浜松市のデザイン専門学校ルネサンス・アカデミーに非常勤講師として勤務。

上記4名の審査員と私PhotoCafe代表内山の計5名で審査会を行いました。


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